基 本 技 術
マ イ ク ロ カ プ セ ル の 機 能
既存の物質をマロカプセル化すると、従来の特性にプラスαの機能を付与できます。
従来品の改良ですので、新規物質の開発と比べて時間とコストが抑えられます。
カプセル膜が新たな機能を付加
カ プ セ ル 膜 の 構 成
in-situ重合法によるメラミン樹脂のマイクロカプセルは、液滴の外側からカプセル膜を作るので封入物へのダメージを少なくできます。
また、メラミン樹脂の調製方法で緻密なカプセル膜とポーラスなカプセル膜が作れます。
油滴界面にできるメラミン樹脂膜
・封入する材料を水中で粒子にし、界面にカプセル膜を形成します。
・油滴界面の外側のカルボキシル基にメラミン樹脂のプレポリマーが結合します。
・次に、加熱によりカプセル膜を硬化します。
・この方法は厚い膜ができませんが、緻密なカプセル膜ができます。
カ プ セ ル 膜 の 作 成 手 順
1 界面活性剤を溶かした水溶液に油を投入してホモジナイザーで乳化します(図①)。
2 顕微鏡で目的の粒子サイズを確認して乳化を終了します。
3 乳化物をウォーターバスにセットし、撹拌しながらメラミン樹脂のプレポリマーを投入します(図②)。
4 カプセル膜が硬化するまで加熱しながら撹拌します(図③)。
5 室温まで冷却してマイクロカプセルスラリーができます。